自創作 「ライトメア(RightMare)」の設定まとめ ・登場人物(Character)――――― @ 雨宮 遙花(あまみや はるか) cv.上田麗奈 本作の主人公で17歳の女の子。 一人称は「わたし」 夢の世界から帰ってきて数週間。 2年後ほどの出力はないが、被造物の力を借りて戦う駆け出しヒーロー。 スイッチはドリームキャッチャー。 ・科学的存在強度――――― 酸素の燃焼、元素の組成など科学的に裏打ちされた存在強度。 これらは殆どの人類に基礎知識として蓄積されている為、十分な強度として作用させられる。 これと「非科学的存在強度」を掛け合わせることでより強い密度でのアイテールの行使が可能。 雑に言えば現象・法則としてこの現実世界のルールと紐づいているものを指す。 ・非科学的存在強度――――― 特殊能力や魔法のような現象など科学的に裏打ちされて"いない"存在強度。 これらは神話や怪談、メディアやコンテンツとして大衆に流布された物、科学的理論は不明だがそういうものと凡そ理解されているもの等を礎にしている。 科学的存在強度とは違い人類の中でも少数にしか知られていないものになるとその強度は著しく落ちる。 例えば、RightMare序盤の遙花は自身の被造物の能力を借りれはするものの、その知名度はまだ皆無。 故にオルロージェの「血液を操る能力」も他作品の「血液を操って戦うキャラクター」の存在から生まれた非科学的存在強度に頼るしかなく、出力は2年後の遙花が扱える力の3分の1以下、遙花が夢の世界でオルロージェと対峙した時と比べると5分の1以下になる。 ・R2境界内と夢の世界の中での違い――――― R2境界内ではアイテールによって発生しうる現象は人類の集合知によって制限される。 大量破壊兵器、自然災害、反物質、反重力など理論的に未検証あるいは倫理的に人々が避けているものは再現が出来ず、その分野の研究者が扱ったとしても著しく性能が落ちる。 しかしそれは世界を規範・舞台にしているR2境界内の話であって、夢の中では制約が異なる。 夢の世界では夢を見ている当人の規範がルールとして採用される。 それはつまり、人が夢に見る世界の終わりや星の終わりなども再現しえるという事。 もし現実世界のR2境界内で再現されようとしても集合知の制限に引っかかる上、境界内のアイテールの量が圧倒的に足りず不可能。 ただ、人の意識内、夢の世界のスケールは言ってしまえば脳サイズの空間にスケールを数ミクロンまで縮めた人間を放り込んだようなもの。 故に大規模な能力の行使や現象の発生等も起こり得るという事になる。 R2境界内での戦闘は現実の肉体へと痛覚が還元されるが、夢の世界では生じない。 しかし、もし夢を見ている当人以外の人間がその夢に入り込んだのであれば話が変わる。 外部からの干渉者はR2境界内と同様受けたダメージは痛覚と還元される。それは無論、星の終わり、即死に近い現象でさえも還元してしまう恐れがある。 ・冒頭――――― 違和感に気付いたのはつい最近の事だった。 わたしが今手に持って見つめているドリームキャッチャーがただの不思議なアクセサリーじゃ無かったという事と、PSS…通称夢幽病が増え始めた事。 ーーー あの日から、わたしは夢に見た物語を書き留める事に躍起になっていた。 高校生活もこれまで以上に頑張った。 毎日お守り代わりに首からかけていたこのドリームキャッチャーの効力もあってか、わたしの私生活は日に日に改善して行った。 ただ、別に自信過剰だとかそういう訳では無いが、この綺麗なドリームキャッチャーには誰かに綺麗だね、と声をかけてもらえるくらいの魅力がある、そんな自負があった。 しかしそのような言葉をかけられたのは1度たりともない。 まぁ、「こんなの」がちょっと洒落っ気出したくらい声をかける程でもないよな。 …そう言う物だと飲み込んでいたのが、つい昨日までのこと。 授業終わり、教材をまとめて教室を後にしようと振り返った時。 クルンと大回りで浮いたドリームキャッチャーが、クラスの男の子の腕に当たりかけた。 咄嗟に「あっごめん」、そう言いかけた時、それは起こった。 ドリームキャッチャーは彼の腕に当たること無く、そういう物理法則は元々存在しないとでも言うようにすり抜けて行った。 雑学オタクらしくトンネル効果が直ぐに頭に浮かんだが、そんなちゃちなものではない。 このドリームキャッチャーは今まさに、わたしの目の前で世界のルールを無視して見せたのだ。 呆気に取られるわたしの顔を当の男の子は不思議そうに覗き込む。 「?どした?」 はっと我に返り、ドリームキャッチャーを手に乗せて返す。 「ご、ごめん!今腕にこれ、当たらなかった?」 男の子はぽかんと、これまた不思議そうな顔でわたしの掌を見つめたあと、 「…ごめん、何も無くない?」 と、言った。 「雨宮さんさ、最近大変だったから。多分疲れちゃってるんだよ」 「しっかり休みなよ」 彼はわたしを小馬鹿にしたりすること無く、わたしの身を案じながら教室を後にした。 これはもう、言うまでもない。 「とんでもないことになっちゃったぞ…」 わたしを飲み込んだあの日の非日常は、どうやらまだわたしのことを離してくれないらしい。 WriteMare終了後、遙花が現実へと戻ってきた後のお話。 オルロージェを救い、現実へと戻ってきた遙花は早速夢の世界での冒険譚をまとめた小説「WriteMare」の執筆を開始した。 …のと同時期に、夢幽病という夢から目覚めることが出来なくなる病の流行が始まる。 この症例はこれまでも発見されてはいたが、あくまで昏睡状態、原因不明のコーマとして扱われてきた。 それがつい最近になって患者数が爆発的に増え、病院側の設備問題にまで発展して一時問題となっている。 わたしが夢の世界でオルロージェと話していたこと。 わたしにしか見えない、このドリームキャッチャーを今持っていること。 そして、「夢に幽閉される」。そんな心当たりしかない出来事がわたし以外の人にも次々と広がっていること。 そこまで頭が良くないわたしでも分かる。 これは絶対、何かしらの因果関係がある筈だ、と。 そこでわたしはある仮説を立てた。 このドリームキャッチャーが見えるのがわたしだけか。あるいは、同じ体験をした人間なら見えるのか。 人の体をすり抜ける、不思議な物質。 夢の世界から持ち越した常人には見えないオブジェクト。 推測するにコレは、「アイテール」で構成された物だと考える他ない。 それを知覚出来るようになる条件は何か? 目がいい事?そんな事ない。 霊感がある事?いや、それよりかは科学的に証明出来るはず。 …ともすれば。夢の世界に迷い込み、つまり夢幽病に罹患し、アイテールの存在に触れた上で現実へと戻ってくること。 これがルール、条件となるのではないか。 例がわたししか挙げられない以上なんの根拠も無い仮説止まりだが、何の目標値も無しに動くよりかはまだマシなはず。 かくして、首からドリームキャッチャーをかけていた少女は、おでこにドリームキャッチャーをつけている少女へと姿を変えたのだった。 さながらファンタジー世界の住人である。 「…見える人間なら、絶対突っ込むよね…!!」 まさか「おかしな奴」としてスルーされてるだけ、そんな展開があったら泣いちゃうかもしれない。 けれどやるしかない、ええいままよ!進め遙花!オルロージェを超えた今のお前ならどうとでもな─── おでこにドリームキャッチャーを巻き付けて、右手を天に伸ばしたやたら威勢のいい少女もとい勇者は、扉からこちらを覗く養護教諭の先生からけったいな物を見る目で見られていた。 先生はわたしから視線を外さず、数秒置いて、「自分のおでこを指さして」、呆れたように言った。 「その…なんだ。」 「流行ってるのか、そういうファッションが」 「………」 なんてことだ、ビンゴだ。 物語はわたしの思っていたよりも数百倍早く動き出した。 ーーーーー 「つか学校にアクセサリー持ってくんな」 養護教諭、もとい緋山先生から真っ当なお叱りを受ける。 わたしの学校は進学校で、アクセサリーやメイクは基本的に禁止されている。 それは生徒に限らず教師だって同様のはず。 なので先生の指摘はごもっともなのだが… この緋山先生も、左耳にピアスを付けているのだ。 彼だから特別に許されている、なんてことはないと思うが、他の先生とすれ違うときも指摘されてたところは見たことがない。 そういえば、そのピアスを身に着け始めたのも最近だったか。確か、自殺未遂、の話題が取り沙汰され始めるくらい…? 「でも…先生だってピアス付けてるじゃないですか」と不満げに返す。 「俺はいいの」 そう言って、ニヤッとするいつものあくどい緋山先生の顔を想像していた。 けれど実際には、彼はピタリと足を止めた。 驚いた顔で振り返り、わたしを見る。 「お前──視えるのか」 --- 彼とのバトルは彼の世界で行われます。彼は夢に入れる以上、ルールを遙花より熟知している。 「自身の夢の中に入り、遙花も一緒に引きずり込み、自分のルールを土壌にして戦う」。 遙花の能力も発揮できず追い詰められる中、同室にいた夢幽病の生徒の意識が和沙の夢の世界と接続される。 「センセ、私しってるよ。先生は本当は、こんなことしたくないって。」 一人、また一人と和沙の夢の世界に意識が接続されていく。 彼の能力は一方的に他人の夢の世界に入り込むのではなく、双方向に出入口を作る能力だった。 彼の見ていた悪夢に何度も出てきた、夢幽病に陥った生徒たち。 彼は自身の精神的な困窮から来る悪夢だと思っていたが、実はそうではなかった。夢に出てきた彼らは、本物の彼ら自身だった。 徐々にR2境界の様相を呈し、和沙一人の集合知がルールから外れていき、生徒たちの和沙を止めたいという思いが増していく。 生徒たちの集合知がルールとなったことで和沙は無力化され、膝を落とし、救えなかった生徒たちと対話する。 まだ戻れない。けれど、いつかは戻れるように自分たちも頑張る。だから先生も安心して。 生徒たちを療養している空間は放たれ、現実へと遙花と和沙は帰還する。 「あいつらがずっと逃げ続けたがってるって、そう思ってたのは俺だけだったか・・・」 「信じられなかった俺の責任だ」 遙花へ制裁を懇願するも、彼女は 「じゃあ!わたしと秘密組織を立ち上げましょう」と突飛な発言をする。 「正しい夢(RightMare)へと送り届けるヒーローとして!」 自嘲なのか嘲笑なのか、自分にも分からなかったが、ふと笑みが漏れる。 「…じゃあ、俺が第一救助者ってわけだ」 遙花は握った右拳を下唇に当て、少し考えたあとに和沙に手を伸ばして笑顔でこう返す。 「わたしの名前はレインメイカー。あなたを救いに来たヒーローです」 そうしてライトメアは始まったのだった。 和沙の能力は実は他人の夢に入る、ではなく、双方向のゲートを作るだった。 日頃彼は救えなかった生徒を夢に見る、そんな悪夢に悩まされていた。 しかし実際は、その生徒の影は本人だった。彼が未だ動けない自分達の身体の傍で苦しんでいるさまを、生徒たちはずっと近くで見ていた。 書きかけですが自創作の設定資料集です。 劇中一気に開示していくわけではないので、量についてはご安心下さい。 いかがでしょうか?可能な限り長く長く、詳細に1つ1つ様々な面で感想や評価を頂ければと思います。 「…っ、それは、解決を諦めて放り出すのとなにが違うんですか…!?」 「違う!こいつらはもう、戻ってはこれないんだ…!」 「分かってるさ、これはただの延命処置だ…俺にこの子等は救えねぇ…」 夢幽病の流行で病床が不足し、急遽第二桜高等学校は隣接した病院と学校地下の医療設備を再稼働させた。 そこにスポンサーとして資金を出資したのが、この高校のOBで通学していた娘が夢幽病に罹患してしまった時臣だった。 また、現校長は昔から勤めている時臣の恩師でもあり、彼女は戦争を経験しており、 地下室に逃げて助かった経験から地下設備と災害時のバックアップ機能の大切さを最重視していた。 彼女が後に自ら校長として高校の設計に携わる際にその思想が反映された。 故に表向きは単なる高等学校ながらも、しっかりとした地下設備を整えている。 後に時臣加入後、この施設の正式な借り入れと運用を打診するときも 「あらやだ、学校の地下が基地でそこで活躍する秘密組織なんてロマンあるじゃない♡」 「その親玉ということで『ビッグシスター』なんて名乗っちゃおうかしら、おほほ♡」 彼女は夢幽病に陥ったことがないただの一般人。 沢山の辛い出来事があっても、逃げるという選択肢を選ばなかった、あるいは選択肢そのものがなかった。 そんな時代を生き延びた強い人。 しかし彼女はそれを誇らず、後悔もせず、今夢幽病で苦しむ人々のために手を差し伸べる。 高校内で地下について言及する時は「101号室」と隠語を使った 子供たちに危害が及ぶ可能性がある、それは勿論看過できない。 しかし自分の教え子たちが縋る場所はここしか無いのも事実。 彼女は「これで共犯ね♡」と遙花の手を取り、地下を極秘裏に利用することを許可する。(地下へは保健室を通じて出入りできる。)